野良猫の行動範囲はどのくらいかご存知でしょうか?

猫は自分の縄張りをつくる動物です。

雄猫の行動範囲は半径500m程度、雌猫はその半分程度と言われ、雄と雌で行動範囲は大きく異なります。

人間からエサをもらえる場所を縄張りとしている野良猫の場合は行動範囲が半径200m程度と、とても狭くなっています。

その範囲の中で住処、食事、トイレ、休息場所、集会場所などを決めているのです。

猫は基本的には環境の変化を嫌い、安心して生活ができる場所に落ち着くという習性があります。

では、雄猫の行動範囲が広いのはなぜでしょうか。それは雌猫の存在が大きく左右しています。

子孫を残すためのパートナーを探す必要があるからです。なるべく多くの雌猫と交配をするために、複数の地域を渡り歩きます。さらに、雌猫たちが繁殖期を迎える春先には、雄猫の生活圏も急激に広げる傾向があります。

一方、雌猫は食料と住処の確保に重点を置いて行動しています。また、警戒心も雄猫より強いと言われているので、邪魔されず狩ができて身を守れる安全な住処を確保したら、あまり遠出をすることはありません。

自由奔放に見えている野良猫も、移動する距離は意外と短く、同じ場所をくるくると周っているのです。




野良猫の行動時間や規則性

猫は夜行性とも言われていますが、実はそうでもありません。野良猫は早朝に活動が最も盛んになると言われています。

夜に見たときは猫の糞がなかったのに朝起きてみると糞がある、という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。

野良猫が早朝を好む理由は、まず気温にあります。

猫は暑さに弱いので、夜間より気温が低くなる早朝を好みます。さらに、早朝は猫が苦手とする騒音が少ないため、猫はストレスなしで糞や尿をしたり縄張りのパトロールを行うことができるのです。

明け方以外では、エサとなる獲物のネズミなどが活発に行動する夕暮れの薄暗い時間帯にも活動します。狩りをしたり、路地裏のゴミ箱を漁ったりするのはこの時間帯に多く見られる行動です。

また、猫はその語源が「寝子」なのではないかという説があるほどよく眠る動物です。

午前中のパトロールが終わると、昼間はあまり行動せず仮眠をとっていたり、夜中も眠っていることが多いです。そうして早朝に活動するための体力を蓄えているのです。

意外に群れで生活している野良猫が多い理由

猫は単独生活をしているというイメージが強いですが、実はそうとは限りません。

野良猫のうち、多くの雌猫は親子や同一家系で小さな群れをつくります。これは、エサとなる食料が狭い範囲に豊富に存在しているから、という理由がいちばん大きいです。

しかし、群れをつくるのはあくまで血の繋がりがある猫同士ですので、全く繋がりのない猫が群れに入ろうと近づいても追い出されてしまいます。

また、群れの中で暮らしていても、それぞれは単独で過ごしていることが多いようで、付かず離れずという感じなのでしょう。そのような性質から、猫は単独で生活するものだという解釈が広まったと考えられます。

一方、群れの中で生活する雌猫に比べ、雄猫はほとんどが単独で生活しています。唯一、群れで生活するのは発情期だけです。猫は複数の地域で雌猫と交配を繰り返すため、その地域での雌猫の群れに入って生活します。

雌猫の群れも、雄猫の訪問には寛大で、前途した雌猫のように拒否されることはありません。

しかし、発情期が終わった雄猫はすぐにどこかへ立ち去ってしまい、子猫の世話をすることはありません。また違う雌猫を求めて旅に出るのが雄猫なのです。




野良猫の知能はどの程度のもの?

猫の知能を知る方法として「脳化指数」というものがあります。

これは体重に対して脳の重さを調べるもので、この値が高ければ知能も高いと言われるものです。

人間の脳化指数は7.4~7.8で、動物の中ではもっとも高いと言われています。猫は1.2で、犬は1.4となっており、その差はそれほど大きくありません。人間でいうと2歳児くらいの知能があると言われています。

しかし、脳化指数はあくまで目安で、猫の知能は個体や育ち方によっても違ってきます。守られている家猫とは違い、野良猫はエサの見つけ方や危険を回避する方法など、生きていくために必要な知識を子猫のうちから身につけます。

知識を身につけた猫は、今までの経験をもとにした行動ができるようになります。いわゆる「慣れ」というものです。

例えば、猫避けに植木鉢を設置したとします。

最初こそ猫は驚きますが、植木鉢に危険がないと判断すると、だんだん植木鉢に近寄るようになります。そして、最終的には単なる障害物としてしか認識されなくなってしまいます

さらに、野良猫は情報認識能力も高いため、人の行動をよく観察して行動しています。野良猫対策で猫避けグッズを設置しても効果がないと感じるものがあるのは、猫がそれを見極めているからなのです。

そのため猫よけを設置する場合は、効果のあるものを設置しなくては意味がありません。最近注目されているのが、超音波による猫よけアイテムが効果が高いと人気となっています。




糞尿で庭を荒らす行為は縄張りを守るため

野良猫被害にあっている方の多くは、糞尿による被害に頭を抱えていると思います。

そもそも、なぜ野良猫は庭で糞や尿をするのでしょうか。それはマーキングという行為で、「動物が糞尿を使って自分の縄張りを示す習性」のことを指します。

野良猫は、電柱、木、草むらだけでなく、庭に侵入し、家の壁や玄関、車などにもマーキングとして尿をします。さらに発情期の場合は通常より回数が増え、尿の臭いも強烈になります。

マーキング をするのは雄猫がほとんどですが、雌猫にも見られることはあります。糞をする場合は、庭のやわらかい土の上など、ある程度決まった場所をトイレとして使う習性があります。

何度も同じ場所に糞をしているうちに自分の臭いが染み付き、お気に入りの場所となってしまうのです。それだけに止まらず、玄関の前や車の上など目立つ場所に糞をすることもあります。

猫は糞を隠すものだと思っている人もいるかもしれませんが、マーキング 行為でする糞は自分の縄張りを主張するために行いますので、隠さず目立つところにすることもあるのです。

庭先での糞尿被害は、ほとんどマーキング 行為によるものですが、野良猫は環境の変化に対する不安から尿をかけることもあります。

せっかく野良猫対策で設置したものに尿がかけられていた、というのはこの習性からだと考えられます。

また、マーキングは糞尿を使う他にも、爪とぎや体の臭いを擦りつけるというようなやり方もあるので注意しましょう。

このように、野良猫対策をする上で、猫の行動や習性を知っているのと知らないのでは、対応の仕方や心理的なストレスが変わってきます。

前途したように、猫は非常に頭が良く、規則正しい動物です。行動パターンを決める一方で、人がいない時間帯を狙って早朝や夜間に庭を荒らしたりすることもあります。

猫の習性や性格を知り、理解した上で野良猫対策を行いましょう。

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